10 / 16 [金] 公開
それは運命の再会だった。15年前に花火遊びでアパートの火事を起こした拓海(末澤誠也)の前に現れたのは、その火事で大火傷を負い、妻子を失った埜本(綾野剛)。恨んで当然の相手なのに、詫びる拓海を優しく包み込む埜本。その不思議な優しさに惹かれ、埜本を"メンター"として慕い急速に距離を縮めていく拓海。一方、拓海とともに火事を起こした龍之介(磯村勇斗)は、アーチェリー競技と出会い、オリンピック日本代表になるという夢を追いかけていた。今の龍之介にとって拓海や埜本との再会は、平穏を揺るがしかねない。埜本に触発されて被害者への謝罪にのめり込む拓海にも、不気味なほどに優しすぎる埜本の態度にも違和感を拭えない龍之介。やがて事態はまさかの方面に転がり、歪な三角関係は狂っていく。そして物語は、誰も想像しなかった結末へ。
15年前の花火遊びでアパートを全焼させたかつての少年2人と、彼らにすべてを奪われながらその人生に寄り添う男。美談と呼ぶにはヤバすぎる再会と交流が、再び3人の運命を狂わせていく—。
火事を起こした拭えない罪の意識をアーチェリー競技にひたむきに打ち込むことで封印し、オリンピック日本代表を目指す龍之介には磯村勇斗。あの日から止まったままの時間を取り戻すように、前向きな思考にのめり込んでいく拓海には、Aぇ! groupのメンバーで個人では映画初主演となる末澤誠也。火事の被害者でありながら、拓海にとっての"メンター"的な存在となる埜本には綾野剛。埜本はこの三角関係を救いへと導く光か、破滅を招く闇か?
奇妙な友情、歪んだ贖罪、不都合な真実--𠮷田監督流のブラックユーモアが炸裂し、笑えないのに笑うしかない、誠実であるほど狂わざるを得ない、最高にクレイジーで可笑しくて哀しい感情カオスな映画体験が幕を開ける!