近日上映作品

カンヌ 監督週間 in Tokio 2025

12 / 12 [金] 公開

株主ご招待券不可

怒涛の快進撃を続ける『国宝』をはじめ、
カンヌが認める世界最前線の傑作をいち早くお届けする貴重な2週間

特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO[ヴィーポ])が主催となり、「カンヌ国際映画祭」の独立部門である「監督週間(Quinzaine des Cinéastes/ Directors' Fortnight)」とのコラボレーションの一環として、「カンヌ 監督週間 in Tokio 2025」の開催が決定!


「カンヌ 監督週間 in Tokio」は12月12日(金)から25日(木)の2週間限定で、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催。カンヌ国際映画祭「監督週間 2025」で上映された作品を上映いたします。2025年のカンヌで上映された作品を日本の映画ファンと映画映像業界に携わる方々、そしてこれからその世界に飛び込もうとしている若者たちに、VIPOがお届けします。

■主催:監督週間(Quinzaine des Cinéastes/Directors' Fortnight)/特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
■共催:東京テアトル株式会社
■宣伝:SUNDAE(Powered by Filmarks)
■特別協力:三菱UFJフィナンシャル・グループ/株式会社ティー ワイ リミテッド
■協力:AKIRA H/株式会社IMS Group/株式会社平成プロジェクト/株式会社セレモニー/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

【日 程】 2025年12月12日(金)〜25日(木) 〈2週間限定〉

【料 金】
<通常回>
一般:2000円
大学:1500円
小中高:1000円
シニア:1300円
ハンディキャップ割引:1000円
TCG会員:1400円

※各種割引利用可(サービスデー適用対象外)
※特別興行につき、各種鑑賞券・無料鑑賞券・ご招待券・株主ご優待券はご利用いただけません。

<イベント回>
※決まり次第お知らせいたします。

【チケット販売】
決まり次第お知らせいたします。

【上映作品】 作品紹介文執筆:矢田部吉彦

『ザ・プレジデンツ・ケーキ』監督:ハサン・ハディ  オープニング上映 <観客賞&カメラドール受賞作>

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(英題:The President’s Cake)

出演:ワヒード・タベット・クライべット、サジャド・モハマド・カズム、ラヒム・アルハッジ、ベニン・アフマッド・ナエフ 制作国:イラク、アメリカ、カタール 【2025年|102分|イラク、アメリカ、カタール】 ※コピーライトなし

イラクでは、サダム・フセインからの制裁に、人々が日々戦々恐々としていた頃。9歳になるラミアは、フセイン大統領の誕生日を祝う為にケーキを準備する役目にクラスの抽選で選ばれてしまう。もしケーキが準備できないと、大統領を軽んじたとして当局から厳しい罰を受ける事になる。ケーキの食材を集めるため、ラミアは祖母と、なけなしの貴重品を持って街に出かけていくが……。

『国宝(英語字幕版)』監督:李相日  

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(英題:Kokuho)

出演:吉沢亮 横浜流星 高畑充希 寺島しのぶ 渡辺謙 他
【2025年|175分|日本|<PG12>】©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025 映画「国宝」製作委員会

後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく......。誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる——。

『ミラーズ No.3』監督:クリスチャン・ペッツォルト  

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(英題:Mirrors No.3)

主演:パウラ・ベーア
制作国:ドイツ 【2025年|86分|ドイツ】 ©Schramm Film

週末の田舎へのドライブで、ローラは奇跡的に自動車事故から急死に一生を得る。無傷で済んだが精神的には深く傷付き、彼女は事故の目撃者の中年女性・ベティ宅にしばらく寄食する事となり、愛情のこもった介抱を受ける。ベティの夫と息子もローラに慣れ親しむようになり次第に4人は家族のように過ごすのだが、やがてベティ一家のどうにも忘れられない苦悩の過去が浮き彫りにされていく。

『ザ・ガール・イン・ザ・スノウ』監督:ルイーズ・エモン 

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(英題:The Girl in the Snow)

出演:ガラテア・ベルージ、マチュー・ルッチ、サミュエル・キルヒャー、オスカー・ポンズ 
制作国:フランス 【2025年|98分|フランス】 ©TakeShelter - Arte France Cinéma

19世紀末のある嵐の夜、共和党のエメは子どもたちの教師として、アルプス山麓の雪深い小さな村にやって来る。村人たちから疑念の目を向けられながらも、彼女は古めかしい因習に対して光を放とうと強い気持ちでいたのだが、やがて村に馴染み始めるにつれて次第に官能を刺激されてしまう。

『イエス』監督:ナダヴ・ラピド

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(英題:YES)

出演:アリエル・ブロンズ、エフラト・ドール、ナーマ・プレイス 
制作国:フランス、イスラエル、キプロス、ドイツ
【2025年|150分|フランス、イスラエル、キプロス、ドイツ】 ©Les Films du Bal, Chi-Fou-Mi

2023年10月7日に起こったハマス等のパレスチナ武装勢力によるイスラエルへのテロ攻撃の余波を未だ引きずる中で——ジャズ・ミュージシャンのY(ユー)は葛藤を抱えながら、なんともやるせない日々を過ごし、ダンサーの妻ヤスミンと共に、芸術・魂・身体をも最高額の入札をしてくれる支配者たちに売り渡しながら、喜びと慰めを流血の祖国にもたらしていた。やがてYは、新しい国歌を作曲するという最も重要な任務を託される事になるのだった。

『見はらし世代(英語字幕版)』監督:団塚唯我

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(英題:Brand New Landscape)

出演:黒崎煌代 遠藤憲一 井川遥 木竜麻生
制作国:日本
【2025年|115分|日本】©2025 シグロ / レプロエンタテインメント

自分たちを捨てた父親を許せるだろうかーー。母の死に続き、仕事を優先する父にも去られた姉と弟が、成人後に改めて父親と向き合う。普遍的な家族の風景から、父が手掛ける都市の再開発がもたらす影響まで、幅広い視点を含み、リアルとファンタジーが交差する独特の世界観をシャープな映像美で描いてみせる団塚監督は、日本人史上最年少となる26歳でカンヌ国際映画祭「監督週間」選出となった。

『ハー・ウィル・ビー・ダン』監督:ジュリア・コワルスキー

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(英題:Her Will Be Done)

主演:マリア・ヴルーベル、ロクサーヌ・メスキダ、ジャン=バティスト・デュラン、ラファエル・ティエリー
制作国:フランス、ポーランド
【2025年|95分|フランス、ポーランド】 © Grande Ourse Films, Venin Films

畜産業の実家を手伝う若い女性のナヴォイカは、亡き母と同様に、体内に悪魔がいると自覚している。ナヴォイカの欲望の高まりとともに、悪魔が破壊的な力を彼女にもたらす。村を離れていた奔放な女性が隣家に戻って来ると、ナヴォイカの運命が動き出す。フランスにおけるポーランド移民のコミュニティを背景に、エクソシズムとフェミニズムが斬新な融合を見せる新感覚ドラマ。コワルスキー監督長編第2作。

『ピーク・エヴリシング』監督:アンヌ・エモン

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(英題:Peak Everything)

主演:パトリック・イヴォン、パイパー・ペラーボ、ジル・ルノー、エリザベス・マゲレン、エリック・K・ブリアンヌ
制作国:カナダ 【2025年|100分|カナダ】©Metafilms inc

モントリオールでペットホテルを営む48歳の独身男性アダムは、環境破壊の進行による終末を恐れ、不安に苛まされている。オンラインで購入した癒しグッズのカスタマーサービスを心の相談窓口と勘違いして電話してみると、応対した女性に恋してしまう!孤独で不安なアダムの世界は、自然災害を経て不思議な迫力に満ちていく。世界が終わる前に愛を知りたい男性が疾走するアポカリプス・ラブ・ストーリー。

『パーティーズ・オーヴァー!』監督:アントニー・コルディエ

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(英題:The Party's Over!)

主演:ローラン・ラフィット、エロディ・ブシェーズ、ラムジー・ベディア、ロール・カラミー、サミ・ウータルバリ、ノエ・アビタ、マヒア・ズルーキ
制作国:フランス 【2025年|95分|フランス】©Cheyenne Federation

裕福な家族が豪華な別荘で楽しく休暇を過ごしているが、次第に管理人夫婦との関係がぎくしゃくしていく…。格差社会の強者と弱者が、やがて全面戦争に突入する様子を描くダーク・コメディ。目まぐるしい対決は笑いを誘うと同時に残酷であり、フランス社会の本音と建前が露呈する。絶えず形勢の逆転を試みるキャラクターたちを生き生きと演じる、ローラン・ラフィットやロール・カラミーらのスター俳優にも注目。

『ワイルド・フォクシーズ』監督:ヴァレリー・カルノワ

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(英題:Wild Foxes)

主演:サミュエル・キルヒャー、ファイサル・アナフルー、ジェフ・ジェイコブス
制作国:ベルギー、フランス
【2025年|92分|ベルギー、フランス】©HÉLICOTRONC — LES FILMS DU POISSON

全寮制のスポーツ寄宿校でボクシングを専攻するカミーユは、有望選手だったがケガをきっかけに調子を崩し、チームメイトとの関係も悪化していく。しかしその一方でテコンドー選手の女性と知り合う…。豊かな自然の中でスポーツ競技の光と影、そして青春の挫折と輝きがストレートに描かれる。カルノワ監督による長編デビュー作であり、「監督週間」部門でフランス語の作品に与えられるSACD賞を受賞。

『ソーリー、ベイビー(原題)』監督:エヴァ・ヴィクター

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(原題:Sorry, Baby)

出演:エヴァ・ヴィクター、ナオミ・アッキー、ルイス・キャンセルミ、ケリー・マコーマック、ルーカス・ヘッジズ、ジョン・キャロル・リンチ 制作国:アメリカ
【2025年|103分|アメリカ】© 2025 PROJECT ALPHA, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

アメリカ北東部、ニューイングランドの大学で文学者を志すアグネスが、親友との深い絆を大切にしながら、人生を揺るがす難事に対峙していく物語。暖かくユーモラスな空気と、最悪の事態を迎えるビターな要素が巧みにブレンドされ、省略を効かせた静かな演出とスタイリッシュな映像のセンスが光る。本作が長編第1作となるエヴァ・ヴィクター監督が主演も務めている。サンダンス映画祭脚本賞受賞。

『かぐや姫の物語(英語字幕版)』監督:高畑勲★特別上映★

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 (英題:The Tale of The Princess Kaguya)

声の主演:朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子 ほか
制作国:日本 
【2013年|137分|日本】© 2013 Isao Takahata, Riko Sakaguchi/Studio Ghibli, NDHDMTK

都のはずれの里山に、働き者の翁と媼が暮らしていた。ある日、竹林を訪れた翁は、光る不思議な竹に気づき、近づくと竹の子の中から小さな可愛らしい女の子が現われた。女の子を連れ帰った翁は自分たちの子として大切に育てる。女の子は村の子どもたちと元気に遊び回るうちに、みるみる美しい娘へと成長する。驚いた翁は娘を姫に相応しい女性に育てるために都へ居を移し、教育を受けさせる。そして「かぐや姫」として都中の評判になるのだった。姫の美しさを聞きつけた5人の求婚者が現われる。姫は彼らに婚姻の条件として難題を課すのだが…。

カンヌ「監督週間」について

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「カンヌ国際映画祭」は世界三大映画祭の中でも突出した知名度と国際的に高い評価を誇る映画祭です。その中でも将来有望の片鱗を見せる優れた映像作品を1968年より上映し続けてきた「監督週間(Quinzaine des Cinéastes/ Directors' Fortnight)」。フランスの監督協会が運営している「監督週間」は、作家性を持つ監督が世界に出てゆく登竜門的な存在であり、また最も特異で前衛性のある、幅広いタイプの作品を紹介することを目的としています。
過去には、ソフィア・コッポラ、スパイク・リー、アトム・エゴヤン、ジム・ジャームッシュ、ケン・ローチ、クエンティン・タランティーノ、グザヴィエ・ドラン、日本からは大島渚、北野武、黒沢清、三池崇史、諏訪敦彦、河瀬直美、西川美和といった今日の映画界を牽引する監督たちがこの「監督週間」から大きく飛び立っていきました。

(公式サイト:https://www.quinzaine-cineastes.fr/en