1 / 23 [金] 公開
柚木麻子のデビュー作「終点のあの子」は、2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を第一話においた全四編からなる連作集で、世田谷区小田急線沿線にある私立女子高校に進学したばかりの少女たちが登場する。
主人公2人の希代子と朱里を演じるのは、當真あみと中島セナ。
そして、希代子と朱里の同級生、奈津子と恭子に扮するのは、平澤宏々路、南琴奈。
狭い世界に固執する私立女子校を舞台とし、痛くて切ない青春時代を描いた本作の監督を務めたのは、これまで女性を主体的に描いてきた吉田浩太。
私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と奈津子は、通学の途中で青い服を着た見知らぬ女の子から声をかけられた。
高校から外部生として入学してきた朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた朱里を希代子は気になって仕方がない。
朱里は学校では浮いた存在でありつつも、羨望の眼差しで見られていた。希代子は朱里と一緒に共に時間を過ごすような仲になり、「親密な関係」になったと思っていた矢先、希代子は朱里の日記帳を見つけるーーー。