近日上映作品

解放区Fragile

10 / 18 [金] 公開

R18+ 111分 日本

目が眩むほどの“現実”と“幻想” 主人公と共に、あなたもその狭間で、胸掻きむしられる――

友人の自殺を直視したドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が国内外で反響を呼び、また俳優としても活躍の場を拡げる太田信吾が、再開発に揺れる大阪は西成区・釜ヶ崎に漂着する若者をリアリティあふれる描写で表現した初の長編劇映画。撮影は、NPOや商店街の店主をはじめ、地元住民の後押しのもと敢行。ドキュメンタリーの手法を使い、そこで息づく人々の「生きる様」を生々しく映し出す。「貧困や病気、犯罪は、個人の問題ではなく、社会システムを受容しているわたしたち1人ひとりに起因する」という監督の強い信念が、多くの人を動かし、1本の映画に結実した。

先輩ディレクターとの理不尽な上下関係、制作時の被写体との接し方に疑問を持ちながらも、小さな映像制作会社で働きながらドキュメンタリー作家になる事を夢見るスヤマ。未だその途中にありながらも、夢を語り理解を示してくれる恋人もいる。ある日、取材現場での先輩の姿勢に憤りを爆発させてしまうスヤマ。やがて仕事での居場所を無くした彼は、自らの新たな居場所を探すかのように、かつて希望を見失った少年を撮影したことのある釜ヶ崎へ向かう。しかし、1人で問題に向き合えないスヤマは、東京で取材した引きこもりの青年を呼びつけたり、行きずりの女性に愛を語ったりと切実さに欠ける取材を続ける。少年を探しながら街をさまよう日々。やがて、自らの甘さがもたらした結果から、スヤマは一歩また一歩と道を踏み外し始めるのだった――

監督・脚本・編集
:太田信吾
出演
:太田信吾、本山大、山口遥、琥珀うた、佐藤亮、岸健太朗