上映作品

皮膚を売った男The Man Who Sold His Skin

  • 第93回アカデミー賞 国際長編映画賞ノミネート作品

もし生身の人間が芸術作品となり、売買の対象になったら…? 移民問題の偽善や、現代アートを巡る知的欺瞞を鮮やかに風刺する人間ドラマ。

2011年シリア。サムは不用意な言動から当局に逮捕されてしまい恋人アビールとも会えなくなってしまう。なんとかしてレバノンに出国した時には既にアビールは金持ちと結婚しベルギーへ。難民となったサムは、ある日偶然出会った芸術家ジェフリーから、背中にタトゥーを施し、生ける"アート作品"とならないかとの申し出を受ける。芸術品となれば大金を得ることが出来るが自由は制限される。だが、金もなく国境を越える手段も無いサムは、愛する恋人に会うためにオファーを受ける。難民としては国境を越えられない人物も、芸術品として商品になれば、自由に取引され国境を越えることが出来るのだ。だが、管理されオークションにかけられたサムは精神的に追い詰められてゆく。高額で取引されるサムにはいかなる運命が待ち受けているのか...。

監督
:カウテール・ベン・ハニア
出演者
:モニカ・ベルッチ、ヤヤ・マヘイニ、ディア・リアン、ケーン・デ・ボーウ、ヴィム・デルボア