上映作品

シリアにてIN CYRIA

  • 第67回ベルリン国際映画祭 パノラマ部門観客賞受賞

カーテン1枚、窓の外は死の世界。
でも、生きる希望は決して捨てないー。

死と隣り合わせの中、アパートメントの一室に身を寄せる家族とその隣人。戦地シリアの今を、ある女性の視点で描く、生き残るための24時間の密室劇。

三児の母であるオームは、自らが住むアパートの一室をシェルターにして、家族と隣人ハリマの一家を市街戦の脅威から守っている。一歩外に出ればスナイパーに狙われ、爆撃が建物を振動させ、さらに強盗が押し入ろうとする。果たしていつまで持ちこたえられるだろうか...。第72回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画「娘は戦場で生まれた」で、世界の注目を集めた、未だ解決をみない戦地シリアの内情を、武器を一切持たない一般市民の女性の視点で捉えた緊迫のフィクション・ドラマ。
舞台をアパートの一室、24時間の出来事に限定。暴力を視覚化した衝撃描写であおる手法は避け、聴こえてくる音と住人の反応によって恐怖を伝える演出は、戦地に実際に立ち会っているかのような究極の臨場感を醸し出す。戦争や兵器の映像を出さずとも、住人の心理的描写のみで、血も凍るような緊迫したサスペンス性を獲得した本作は、現在進行形のシリアの悲劇を世界に伝える役割を果たし、第67回ベルリン国際映画祭で見事、観客賞を受賞。その後も数々の映画祭を席巻し18冠を獲得。今こそ世界に伝えたい、終わらない悲劇の物語がついに日本公開。

監督・脚本
:フィリップ・ヴァン・レウ
キャスト
:ヒアム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード ジョリエット・ナウィス、モーセン・アッバス、モスタファ・アルカール、アリッサル・カガデュ、ニナル・ハラビ、ムハマッド・ジハド・セレイク