ある時は、ロサンゼルスの野外のグランドパークで、ある時はシドニーのオペラハウスや、アントワープの聖母大聖堂で、そしてパリ、ベルリン、NY―ー 世界各地の会場で開催された真夜中のコンサート、演奏されるのは、ポスト・クラシカルを代表し、映画『メッセージ』のオープニング&エンディングにドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とヨハン・ヨハンソンが楽曲を起用したことでも有名な天才音楽家マックス・リヒターによる"眠り"のための楽曲「SLEEP」。
脳科学者デイヴィッド・イーグルマンヘのリサーチのもと作られた8時間以上にも及ぶ楽曲が丸ごと、真夜中から明け方にかけて演奏され、観客は会場に並べられたベッドに横になって眠ることも、歩き回ることも自由。そんな驚くべきイベント「SLEEP」の全貌が、マックス・リヒターとプロジェクトを支え公私にわたるパートナー、ユリア・マールのインタビューと共に描かれる。まるで、観客も実際にコンサートに参加したかのような、極上の癒やしと覚醒を体感する、奇跡のドキュメンタリーが誕生。